2013年08月11日
銘機礼賛:愛すべき写真機達(8)
愛すべき写真機達 八回目(8)は.. かっての写真機先進国“ドイツ”の仲間達.、恒湿庫のお気に入り・お宝機を紹介します。
“銘機”とまでは云えないまでも、あまり見かけない.. 珍しい写真機達に登場してもらいます!
撮る為の操作:フイルム充填、1コマ分の巻き上げ、シャッター速度設定、シャッターのチャージや絞り設定、ピント合わせ,etc
全てがマニュアル操作でめっぽう使い難い機種ばかりですが.. 付き合ってみれば気難しいがゆえに憂い奴達です(^_-)-☆
“銘機”とまでは云えないまでも、あまり見かけない.. 珍しい写真機達に登場してもらいます!
撮る為の操作:フイルム充填、1コマ分の巻き上げ、シャッター速度設定、シャッターのチャージや絞り設定、ピント合わせ,etc
全てがマニュアル操作でめっぽう使い難い機種ばかりですが.. 付き合ってみれば気難しいがゆえに憂い奴達です(^_-)-☆
1。 “ピコレット” コンテッサ・ネッテル (Contessa Nettel Piccolette)≪86歳≫
蛇腹を畳むと、ベストのポケットに入っちゃう程小さい写真機です..
大ヒットしたコダック社の.. 元祖! “ベストポケットコダック(VPK)”後の2匹目のドジョウを追って!(^^)!
“コンテッサ・ネッテル”社から 発売されたベスト版(6.5x4cm)蛇腹写真機で
フイルムは「VPK」と同時発売のベスト判127を使い、1本で8枚撮れます!
1枚撮る毎にフイルム巻き上げが必要!が、これを忘れると二重露光(>_<)
前板に申し訳程度の反射型ファインダーがあります、またピント合わせ用の距離計は無く、被写体までの距離を目測で推定!
レンズ鏡胴のリングを回して距離冠の値に合わせます、レンズの f 値が大きく、暗いので大まかに合わせればOK!(^^)!
蛇腹を畳むとペッタンコ..の小さな箱型に収まって、それこそベストのポケットに入るサイズになってしまいます!
※試写はAPS-Cサイズ:デジタル撮影で行いましたが、その写りたるや.. 驚愕もの! マイサイト 写真機の森 でご覧下さい^^♪
2。 “イコンタ 521” ツァイス・イコン (Zeiss Ikon ikonta521)≪72歳≫
左がイコンタ521、右はベッサー66です
イコンタの中でこの機種はセミ判(6x4.5cm)フレームの蛇腹機です
フイルムは裏紙付き「ブローニー120」を使い、1本で16枚撮れる
通し枠のファインダーがありますが、かなりアバウト、ピント合わせ用
距離計は無く、目測してレンズ鏡胴のリング冠の距離値に合わせます
3。 ”ベッサー66” フォクトレンダー (Voigtlander vessa 66)≪64歳≫
森で初めての蛇腹の6x6判、先にご紹介した二眼レフと同じ
6x6cmの正方形フレームで12枚撮れます。
使用するフィルムは裏側に紙を張り付けた「ブローニー」120
フイルムの巻き上げは1枚写すごとに、カメラ背面の”赤窓”で
裏紙に印刷したコマ番号を目視で確認しながら巻き上げます・・
巻き足りなかったり巻き過ぎると隣のフレームと重なってしまうので厄介です
4。 “イロカ35” イロカカメラ (Iloca cameras iloca 35 QUICK-B)≪年齢不明≫
ここからは中版より小型で最も一般的な“35mm判” (ライカ判)です。
”イロカ”はめったに出会えない珍しい機種です、写りそこそこですが
機体の作りの美しい事、あのライカの滑らかな手触りをも越える仕上がり
妙な所に魅せられて確保しました! アルマイト仕上げの様ですが・・
ぬめり感?のある滑らかな仕上がりは特筆ものだと思います(^^♪
5。 “ヴェルジン エディネックス” ヴェルジン (wilgin ednx)≪82歳≫
珍しい沈胴式レンズ=レンズ部が写真機の胴の中に引っ込むのです!
ちょうどコンデジのレンズみたいに奥へ引っ込んでコンパクトになります
実はこの個体.. 沈胴の珍しさだけでなく:鏡胴の引出し :フイルム充填
:カウンターの初期設定:裏ぶたと底蓋のロック :1枚目のフイルムの
巻き上げ :シャッターチャージ.. と数々の興味深い機構がいっぱい!
それだけで..1記事分になる程..多彩なのですが ここでは省略します。
6。 “レチナ Ia” コダック (Kodok Retina Ia)≪61歳≫
ドイツ・コダックの蛇腹式の35mm版 小型機、最も簡素なグレードです。
他機種と違いシャッターチャージ(コッキング)がフイルム巻き上げに連動する
近代の写真機では当たり前の機能ですが、この頃では画期的だったのです。
シャッターはバネで動くので撮影前に必ず“ゼンマイ”を巻いておかかないと!
:ちなみにこれ以前の大半の機種では、撮影前に単独で”シャッターをチャージ”
(コッキング)する必要があるのですが ついつい忘れちゃう・・
これを忘れると.. 肝心な時に“シャッターが切れない!悔しい事態が起こります..
ドジな小生など.. チャージを忘れて..何べん泣いた事か・・(@_@。
7。 “ビトーII 前期” フォクトレンダー (Voigtlander VITO-II 前期)≪61歳≫
フォクトレンダー社の蛇腹式.. 可愛い35mm機です
精密感溢れる姿態が魅力的“カラースコパー”と云うレンズのクリアーな写りは
定評がある、蛇腹部を畳みこむと、フラットケースの様にとても小さく収まります
8。 “ ビトーII 後期” フォクトレンダー (Voigtlander VITO-II 後期)≪62歳≫
これも珍しい35mm判の蛇腹機です、後期型にはアクセサリーシューが付きました
が、これは余計かな~ フラッシュバルブでも装着するつもりかな?
そうか、当時は必要だったかも..
前期型と同様“カラースコパー”と云うレンズのクリアーな写りは定評がある!(^^)!
なぜかシャッターは最高速が1/500から1/300sへスペックダウンはコストダウン?
※前半に登場する :ピコレット :イコンタ :ベッサーは、いわゆる“中判”と呼ばれるフレームサイズでフィルムタイプは、
ピコレットは127、他は120ロールフィルムを使います、フレームサイズ(画面1コマ)は横x縦..以下の通り
:ピコレット「6.5cmx4cm(ベスト判」 :イコンタ「6cmx4.5cm(セミ判)」 :ベッサー「6cmx6cm(6x6判)」です。
イロカに始まる後半の機種は“35mm判”と呼ばれフイルムタイプは135、フレームサイズは「36mm x 24mm」
写りや、大きさ、扱い易さ、価格など、バランスがとれている為、全盛を極めた..銀塩時代の おなじみのカテゴリーです。
35mm判の元祖はあのライカが採用したサイズで別名ライカ判と呼ばれ
その後の各社の汎用機のほとんどは、この「ライカ判」を採用していました(^^)v
※70mm幅だった当時の映画用フィルムを、ライカ用に、半幅の35mmに裁断して使ったのが始まりです(^^ゞ
ちなみに、現在のデジタル一眼レフのフルサイズ機はこのサイズの画像センサーを使っています!
銘機中の銘機..“ライカ” のメーカーはご存じの通り、“エルンスト・ライツ”というドイツのメーカーで、昔も今も光学機器
世界のトップメーカーです。
この時代の写真機は、とにかく全ての操作がマニュアルなので・・と云っても現在のデジタルカメラでも同じ操作は必要なのですが..
デジタルカメラは人がやるべきほとんどの操作を「自動的にやってくれる」ので “写真を撮る前の操作って
何があるのか”?なんて考えなくても、しっかり撮れてしまうから、わざわざ考える必要もない? と云う事かも・・
でも.. 本当はカメラが何をやっているのか? を知っている方が..上達するのですが..(^J^)
ご主人様が構図を決めて..シャッターボタンを押しこむまでに.. デジタルカメラは縁の下で、撮影に必要なほとんど全ての
作業を自動的に行ってくれているのです・・!(^^)!
※余談ですが.. 聞き覚えの無いカメラメーカーについて少々
我が日本が一眼レフを引っ提げて世界のカメラ産業の頂点に上り詰める前は、最先進ヨーロッパ、それもドイツだった事に
異論はあるまい!
そんななかで、たくさんあったドイツのメーカーは、新参、統合、解散を繰り返して次第に集約されてきた
「フォクトレンダー社」は老舗中の老舗のカメラ&レンズメーカーとして長い歴史を持つメーカーですが
最近はツァイス・グループの一員に参入、更にはコシナにブランドを使用させるなど、グローバル化してきている!
一方でコンテッサ・ネッテル社は後に イカ社と利益共同体を成立しツアイス・イコン社の母体になる・・
そのツアイス・イコン社は後にカール・ツァイス(Carl Zeiss )を傘下に持つカールツアイス財団を含む
カールツアイスグループの一員となる・・と、こちらもカールツアイスグループへ
結局カールツアイスグループに取りこまれた形になっている!
他方で数々の業績を残したあのコダック社は..カメラ事業から撤退して今は別の道を歩んでいるようだ。
聞き覚えのあるのはカールツアイス社かな?某日本メーカーにブランドを使わせているのでなじみがあるかな?
:最近コシナ社がフォクトレンダーと提携して(Voigtlander)ブランドを使っていて、検索で引っかかったりややっこしい事
忘れちゃいけないもう一方の老舗・・銘機ライカを生み出した「エルンストライツ社」後に”ライカカメラAG”と称号を変えて現在も健在!
憧れの銘機”ライカ”ですが、残念ながら、未だに森へお招き出来ていません・・ そのうちにそのうちにで終わるかもですが、
何時の日かお迎えしたいものです。 写真はレンズ!ゆえにカメラ本体はともかく、一連の銘レンズで撮り撮りしたいと思っています!
蛇腹を畳むと、ベストのポケットに入っちゃう程小さい写真機です..
大ヒットしたコダック社の.. 元祖! “ベストポケットコダック(VPK)”後の2匹目のドジョウを追って!(^^)!
“コンテッサ・ネッテル”社から 発売されたベスト版(6.5x4cm)蛇腹写真機で
フイルムは「VPK」と同時発売のベスト判127を使い、1本で8枚撮れます!
1枚撮る毎にフイルム巻き上げが必要!が、これを忘れると二重露光(>_<)
前板に申し訳程度の反射型ファインダーがあります、またピント合わせ用の距離計は無く、被写体までの距離を目測で推定!
レンズ鏡胴のリングを回して距離冠の値に合わせます、レンズの f 値が大きく、暗いので大まかに合わせればOK!(^^)!
蛇腹を畳むとペッタンコ..の小さな箱型に収まって、それこそベストのポケットに入るサイズになってしまいます!
※試写はAPS-Cサイズ:デジタル撮影で行いましたが、その写りたるや.. 驚愕もの! マイサイト 写真機の森 でご覧下さい^^♪
2。 “イコンタ 521” ツァイス・イコン (Zeiss Ikon ikonta521)≪72歳≫
左がイコンタ521、右はベッサー66です
イコンタの中でこの機種はセミ判(6x4.5cm)フレームの蛇腹機です
フイルムは裏紙付き「ブローニー120」を使い、1本で16枚撮れる
通し枠のファインダーがありますが、かなりアバウト、ピント合わせ用
距離計は無く、目測してレンズ鏡胴のリング冠の距離値に合わせます
3。 ”ベッサー66” フォクトレンダー (Voigtlander vessa 66)≪64歳≫
森で初めての蛇腹の6x6判、先にご紹介した二眼レフと同じ
6x6cmの正方形フレームで12枚撮れます。
使用するフィルムは裏側に紙を張り付けた「ブローニー」120
フイルムの巻き上げは1枚写すごとに、カメラ背面の”赤窓”で
裏紙に印刷したコマ番号を目視で確認しながら巻き上げます・・
巻き足りなかったり巻き過ぎると隣のフレームと重なってしまうので厄介です
4。 “イロカ35” イロカカメラ (Iloca cameras iloca 35 QUICK-B)≪年齢不明≫
ここからは中版より小型で最も一般的な“35mm判” (ライカ判)です。
”イロカ”はめったに出会えない珍しい機種です、写りそこそこですが
機体の作りの美しい事、あのライカの滑らかな手触りをも越える仕上がり
妙な所に魅せられて確保しました! アルマイト仕上げの様ですが・・
ぬめり感?のある滑らかな仕上がりは特筆ものだと思います(^^♪
5。 “ヴェルジン エディネックス” ヴェルジン (wilgin ednx)≪82歳≫
珍しい沈胴式レンズ=レンズ部が写真機の胴の中に引っ込むのです!
ちょうどコンデジのレンズみたいに奥へ引っ込んでコンパクトになります
実はこの個体.. 沈胴の珍しさだけでなく:鏡胴の引出し :フイルム充填
:カウンターの初期設定:裏ぶたと底蓋のロック :1枚目のフイルムの
巻き上げ :シャッターチャージ.. と数々の興味深い機構がいっぱい!
それだけで..1記事分になる程..多彩なのですが ここでは省略します。
6。 “レチナ Ia” コダック (Kodok Retina Ia)≪61歳≫
ドイツ・コダックの蛇腹式の35mm版 小型機、最も簡素なグレードです。
他機種と違いシャッターチャージ(コッキング)がフイルム巻き上げに連動する
近代の写真機では当たり前の機能ですが、この頃では画期的だったのです。
シャッターはバネで動くので撮影前に必ず“ゼンマイ”を巻いておかかないと!
:ちなみにこれ以前の大半の機種では、撮影前に単独で”シャッターをチャージ”
(コッキング)する必要があるのですが ついつい忘れちゃう・・
これを忘れると.. 肝心な時に“シャッターが切れない!悔しい事態が起こります..
ドジな小生など.. チャージを忘れて..何べん泣いた事か・・(@_@。
7。 “ビトーII 前期” フォクトレンダー (Voigtlander VITO-II 前期)≪61歳≫
フォクトレンダー社の蛇腹式.. 可愛い35mm機です
精密感溢れる姿態が魅力的“カラースコパー”と云うレンズのクリアーな写りは
定評がある、蛇腹部を畳みこむと、フラットケースの様にとても小さく収まります
8。 “ ビトーII 後期” フォクトレンダー (Voigtlander VITO-II 後期)≪62歳≫
これも珍しい35mm判の蛇腹機です、後期型にはアクセサリーシューが付きました
が、これは余計かな~ フラッシュバルブでも装着するつもりかな?
そうか、当時は必要だったかも..
前期型と同様“カラースコパー”と云うレンズのクリアーな写りは定評がある!(^^)!
なぜかシャッターは最高速が1/500から1/300sへスペックダウンはコストダウン?
※前半に登場する :ピコレット :イコンタ :ベッサーは、いわゆる“中判”と呼ばれるフレームサイズでフィルムタイプは、
ピコレットは127、他は120ロールフィルムを使います、フレームサイズ(画面1コマ)は横x縦..以下の通り
:ピコレット「6.5cmx4cm(ベスト判」 :イコンタ「6cmx4.5cm(セミ判)」 :ベッサー「6cmx6cm(6x6判)」です。
イロカに始まる後半の機種は“35mm判”と呼ばれフイルムタイプは135、フレームサイズは「36mm x 24mm」
写りや、大きさ、扱い易さ、価格など、バランスがとれている為、全盛を極めた..銀塩時代の おなじみのカテゴリーです。
35mm判の元祖はあのライカが採用したサイズで別名ライカ判と呼ばれ
その後の各社の汎用機のほとんどは、この「ライカ判」を採用していました(^^)v
※70mm幅だった当時の映画用フィルムを、ライカ用に、半幅の35mmに裁断して使ったのが始まりです(^^ゞ
ちなみに、現在のデジタル一眼レフのフルサイズ機はこのサイズの画像センサーを使っています!
銘機中の銘機..“ライカ” のメーカーはご存じの通り、“エルンスト・ライツ”というドイツのメーカーで、昔も今も光学機器
世界のトップメーカーです。
この時代の写真機は、とにかく全ての操作がマニュアルなので・・と云っても現在のデジタルカメラでも同じ操作は必要なのですが..
デジタルカメラは人がやるべきほとんどの操作を「自動的にやってくれる」ので “写真を撮る前の操作って
何があるのか”?なんて考えなくても、しっかり撮れてしまうから、わざわざ考える必要もない? と云う事かも・・
でも.. 本当はカメラが何をやっているのか? を知っている方が..上達するのですが..(^J^)
ご主人様が構図を決めて..シャッターボタンを押しこむまでに.. デジタルカメラは縁の下で、撮影に必要なほとんど全ての
作業を自動的に行ってくれているのです・・!(^^)!
※余談ですが.. 聞き覚えの無いカメラメーカーについて少々
我が日本が一眼レフを引っ提げて世界のカメラ産業の頂点に上り詰める前は、最先進ヨーロッパ、それもドイツだった事に
異論はあるまい!
そんななかで、たくさんあったドイツのメーカーは、新参、統合、解散を繰り返して次第に集約されてきた
「フォクトレンダー社」は老舗中の老舗のカメラ&レンズメーカーとして長い歴史を持つメーカーですが
最近はツァイス・グループの一員に参入、更にはコシナにブランドを使用させるなど、グローバル化してきている!
一方でコンテッサ・ネッテル社は後に イカ社と利益共同体を成立しツアイス・イコン社の母体になる・・
そのツアイス・イコン社は後にカール・ツァイス(Carl Zeiss )を傘下に持つカールツアイス財団を含む
カールツアイスグループの一員となる・・と、こちらもカールツアイスグループへ
結局カールツアイスグループに取りこまれた形になっている!
他方で数々の業績を残したあのコダック社は..カメラ事業から撤退して今は別の道を歩んでいるようだ。
聞き覚えのあるのはカールツアイス社かな?某日本メーカーにブランドを使わせているのでなじみがあるかな?
:最近コシナ社がフォクトレンダーと提携して(Voigtlander)ブランドを使っていて、検索で引っかかったりややっこしい事
忘れちゃいけないもう一方の老舗・・銘機ライカを生み出した「エルンストライツ社」後に”ライカカメラAG”と称号を変えて現在も健在!
憧れの銘機”ライカ”ですが、残念ながら、未だに森へお招き出来ていません・・ そのうちにそのうちにで終わるかもですが、
何時の日かお迎えしたいものです。 写真はレンズ!ゆえにカメラ本体はともかく、一連の銘レンズで撮り撮りしたいと思っています!
Posted by Ansel at 23:45│Comments(0)
│お宝銘機たち