銘機礼賛:愛すべき写真機達(6)

Ansel

2013年07月26日 12:00

愛すべき写真機達 六回目(6)は、先のCanonと並んで、もう一方の日本一! Nikonのお気に入り・お宝機..を紹介します!

縁あって..森に集った写真機達を紹介してきましたが..
 今回は押しも押されぬ“銘機”いや老舗? 忘れちゃいけない.. “ニコン”の一眼レフの仲間達!に集って貰います・・
 
例によって先ずはお姿から 先頭は“リトルニコ”ンの愛称で親しまれた小さな小さな”Nikon“から・・

森に棲みついた“Nikon”のマニュアル一眼レフは..乗り遅れた?“Nikon FE”を加えても6機種だけ・・
トップメーカーの写真機なのに. .思いのほか小人数でメジャーじゃない?(^^ゞ
写真機の森のNikon機は大いに気に入っているのですが、なぜか台数は少ないのです! 高価だったせい?かもな~

と..云ってじゃ~何? といわれると困るのですが.. どれかと云われれば迷わず.. あの老舗“Konica”なのですが、
銀塩時代はともかく、デジタル機全盛の今 “Konica”と云うメーカーがあった事も忘れられているのかな?っと悲しい限り!
なお…全ての画像はクリックで、大きくなります!
1。 “Nikon EM” 1980年(昭和55年)発売
  トップバッターはおそらくニコンで一番小さい正統派!の“絞り優先AE専用”一眼レフです!
  “リトルニコ”ンの愛称で親しまれ、なんでも..女性をもターゲットにしていたとか?
  明るいファインダーと小気味よいフォーカルプレーン式のシャッターは特質もの!です(^^)v

  大衆機ながらプラの下はマグネシューム合金.. 少しも手を抜かないち密な作りに惚れる(^.^)
  最近ではローコスト&軽量化の為、重要パーツだが.. 重たい“ペンタプリズム”を..
  鏡の貼り合わせ(ダハミラー)にしちゃったり.. 果てはミラーレスとやらで無しにしたりと・・
  しかし、EMのペンタプリズムはしっかりガラス製だ!(^^ゞ

2。 “Nikon FG” 1982年5月(昭和57年)発売
  1。の “リトルニコ”ンは“絞り優先AE専用機”ですが、
  FGは「プログラムAE」と「マニュアル」を追加し.. 愛称も「プログラム ニコン」!
  サイズは変わらないので、この機もニコンで一番小さい正統派の一眼レフに違いない(^^ゞ

  明るいファインダーと小気味よいフォーカルプレーン式のシャッターはEMと同様です!
3。 “Nikomart FT” 1965年(昭和40年)発売
  Nikon Fマウントのローコスト版の一眼レフカメラ、ニコンの一眼レフカメラで唯一
  シャッター速度を調節する操作を、レンズマウント周囲に設置されたリングで行う独特
  の操作方式だが、これが案外操作し易い。
  後にオリンパスのOMシリーズも同様の方式を採用している。
  1965年(昭和40年)7月発売で、森のNikon仲間では一番の古参かも(^^ゞ
4。 “Nikon FE2” 1983年(昭和58年)発売 : “Nikon FE”の後継機
  マニュアル機の“Nikon FM”の姉妹機.. 絞り優先AEと電子シャッターを備えている
  プロのサブカメラとして使用される例も多かったという
  マニュアルと絞り優先AEのみのシンプルな露出制御と見やすいアナログ指針式露出計
  1/4000秒&X1/250秒シャッター、TTL自動調光といったモダンな仕様から、バランス
  が取れた名機として名高かく、製造終了後も、しばらくは中古市場で新品時の定価を
  上回る価格で取引されていたと云うほど人気があった!
  5。の“Nikon F3”を手にするまでは.. 爺のメイン常用機だった!

5。 “Nikon F3” 1980年(昭和55年)発売
  NikonF→F2→F3と続くNikonF系のマニュアルフォーカス最終機にあたるモデル
  “Nikon F3HP”やT/Hなど..この後に数種のバリエーションがあるが、

  F3の後の“Nikon F4”からはオートフォーカス(AF)機になりました(^_^)
  何といっても精密感あふれる重厚な作りと信頼感たっぷりのシャッター音が小気味良い!
  銀塩時代の残り香にくすぐられて、、今でも時々連れ出して撮り撮りしたりしています!
6。 “Nikon FE” 1978年(昭和58年)発売
  画像が無くて.. 上げ忘れていたら、恒湿庫からとつぶやきが聞こえた! おいらを忘れちゃいませんか?だって(^^ゞ
  “Nikon FE2”の前の機種で、愛称は“シンプルニコン”絞り優先AEとマニュアルの両方を備えている   
  前年に登場の全マニュアル≪メカニカルシャッター≫機“Nikon FM”の≪電子制御シャッター≫版だ
  FMとともに当時の主力モデルで長く..ベストセラーとなった..Nikon の隠れ名機?
  後に 4。“Nikon FE2”へと進化する、

  白(シルバー)ボデーにペンタ部黒貼革と.. とても美しい個体ですが、画像が無いので、ネットでお借りします(^_^;)
  (FE2の画像も混在していますが、向かって左上が無印:刻印がない個体がFEです)

※1なお“Nikon EM/FG”だけでなくここまでの全ての機種は、一眼レフの定番 “フォーカルプレーン式”シャッターです。
 “ フォーカルプレーン式”とは何ぞや?..は、またの機会にご案内します・・
※2ニコンの銀塩一眼レフの仲間はこちらに勢ぞろい!手持ちに無い垂涎の機種もいっぱい! FM-3Aは今でもあこがれ!

※3蛇足ですが、文中に何回も出てくる≪絞り優先AE≫とは何ぞや? について.. 昨今のデジタルカメラにも共通する事なので、
  ちょっぴり詳しく..補足しておきますね(^^ゞ
  その前に≪絞り≫とは、撮影条件の重要項目の1つで、撮影場所の明暗に合わせて入射する光の量を調節する機構です。
  人の目玉でいえば“ひとみ”(瞳孔)にあたり、暗ければ大きく開き、明るければ小さく絞って入射光量を調節します・・
  その範囲は、闇夜の猫の目の様にいっぱい開いた状態(解放絞り)から、日中のそれの様に小さく開いた
  状態(最小絞り)までの間を一定光の間隔毎に数値化したのが≪絞り値≫です

  レンズにや設定メニュー等に表示されている数値で、絞りが最も開いた(解放絞り値)は f=1:1.4や f=1:5.6の様に表し
  通常は光量が1/2間隔で変化するステップで f=1:1.0、1.4、2.0、2.8、4.0、5.6、8.0、11、16、22、32 と表します。
  
  入射する光の量を調節する機構はもう一つあります≪“シャッター速度≫です絞りで調節された光を後ろでシャッター
  で遮断しておいて、撮影(露光)の瞬間にシャッターを開いて、光を受け入れ、直ぐに閉じて、露光を終了する機構です、
  開いてから閉じるまでの時間がシャッター速度です、通常の撮影では1/60~1/2000秒位の範囲で自動設定されます。

  絞りと同様に光量が1/2間隔で、.減る方向なら 1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、
  1/1000、1/2000、1/4000、1/8000(単位は秒)位までかな?
  もちろんもっとスローシャッターの1秒以上、1秒、2秒、4様・・など機種によっては30秒位まで使えます、

  例えば、スポーツや自動車・電車など高速で動くものを写しとめようとする場合は1/1000、1/2000、1/4000、1/8000
  などの高速シャッターを使って写し止めます
  逆に、花火などの暗い場の撮影では、シャッターを数秒間開いたままにする事もあります、蛍の光等の暗い条件なら
  なら、もっと長時間シャッターを開いて!・・ といった具合に設定します、もちろん三脚に固定しないとね・・!(^^)!

お気付きと思いますが、
  同じ明るさなら、絞りでもシャッター速度でも、同じ光量の設定が出来るであろうこと!想像できますね(^^ゞ
  自動設定機能では、どっちを基準(優先)にするのっ?と問われることになりますが、

  1)例えば、背景ぼかしてお花を撮りたい..私が絞りを決めるから、シャッター速度はそっち(カメラの自動露出)で決めて!
  
とやるのが≪絞り優先AE≫です。 ≪絞り優先AE≫専用機とはこのモードしかない機種です!
  2)噴水の水を止めて撮りたい..私がシャッター速度を決めるから絞りはそっちで..!が≪シャッター速度優先AE≫です。

  この2つ共、はどちらかを“人が決めばなりません”が、その操作まで自動化したのが≪プログラムAE≫モードです、
  絞りとシャッター速度の組み合わせをカメラメーカーの経験値に元ずいた「プログラムライン」に沿って自動的に最適条件を
  決めてくれる便利この上ない機能です(^^ゞ

  以上・・一般的な撮影モードの呼び方は デジカメを例に取ると、カメラのモード切り替えダイアル等や設定メニュに表示され
  絞り優先=AV シャッター優先=TV プログラム優先=P が基本です、
  メーカー(機種)によっては、基本モードに加えて、人物や風景・夜景・花火モードなど一味加えた多彩なモードが用意されて
  いる様ですね、マニュアルを読み返してみると新しい発見があるかもですね!(^^)!

  最近のデジカメはコンパクト:一眼にかかわらず、必ず≪プログラムAE≫モードが搭載されていて、撮影者が何もしなくても
  最適な(それなりかも?)撮影条件を決めてくれます。

  更に:ISO感度(露光素子が幻惑しない範囲で感度調整)や :ホワイトバランス(光源に関わらず白を白に写す補正機能)
  等の重要な撮影要素(条件)も全て自動化してあるので撮影者はシャッターを押すだけ綺麗に撮れる・・ますます楽ちん!..
  一方で..自分ではなく、写真機が撮ってくれるので!?面白味が無くなったきらいもありかもですが..

※長々の補足になりましたが、心情として出来るだけ正確に..中途半端な説明を避けたいので・・ ご容赦下さいませ!(^_^;)


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